あまり依頼はすくないがたまに入ってくる珍しい工事について紹介しよう。
ハンドルタイプのプッシュプル錠の工事である。
事務所のガラス扉や学校、病院などの施設の入り口でもよく使われている扉である。
両開になっていて開け閉めのために大きな取手がついている。
今回は事務所の入り口の扉だったのだが、強い風が吹いたりするとドアが勝手に開いてしまって困っているとの事だった。
ラッチという補助部品を取り付けて対応することにした。
この部品を取り付けるとハンドルがプッシュプル錠という扱いになる。つまり、取手をひいたり押したりしないかぎり扉が開くことがないということだ。
なので人力で操作しない限り、風で開いたりしない。
ラッチがかかるように受けも取り付けて動きを確認し、作業は完了である。
今回のように、後付で別の仕様に変更することも可能である。
こんなことで困っている、こういう扉にしたいのだが・・・などといった要望にも対応するのが鍵屋の仕事である。
何も鍵開けや合鍵を作るだけが鍵屋のしごとではないのだ。
また、今回のようなガラスドアの場合、防犯性で危うい箇所があったりすると防犯対策もしたりする。ガラスを割られないようにしたり、外から鍵を開けられないように工夫をしたり、というようなことである。