Category Archive: 鍵のこと

ハンドルプッシュプル錠

あまり依頼はすくないがたまに入ってくる珍しい工事について紹介しよう。
ハンドルタイプのプッシュプル錠の工事である。

事務所のガラス扉や学校、病院などの施設の入り口でもよく使われている扉である。
両開になっていて開け閉めのために大きな取手がついている。

今回は事務所の入り口の扉だったのだが、強い風が吹いたりするとドアが勝手に開いてしまって困っているとの事だった。

ラッチという補助部品を取り付けて対応することにした。
この部品を取り付けるとハンドルがプッシュプル錠という扱いになる。つまり、取手をひいたり押したりしないかぎり扉が開くことがないということだ。
なので人力で操作しない限り、風で開いたりしない。

ラッチがかかるように受けも取り付けて動きを確認し、作業は完了である。

今回のように、後付で別の仕様に変更することも可能である。
こんなことで困っている、こういう扉にしたいのだが・・・などといった要望にも対応するのが鍵屋の仕事である。
何も鍵開けや合鍵を作るだけが鍵屋のしごとではないのだ。

また、今回のようなガラスドアの場合、防犯性で危うい箇所があったりすると防犯対策もしたりする。ガラスを割られないようにしたり、外から鍵を開けられないように工夫をしたり、というようなことである。

トイレ鍵交換

お店のトイレの鍵が壊れてしまったという連絡を受けた。

一般的によく使われているレバーハンドルの錠前であった。内側から鍵をかけると外側の表示が青か赤に変わるというものだ。

トラブルとしては内側から鍵をかけても外側からレバーを下げると鍵が開いてしまうというものだった。
お店のトイレの鍵でこれは困ってしまう。
早速点検してみたところ、室内側のツマミがゆるんでいた。操作がうまくできない状態になってしまっていた。

修理でなおすことも可能だが、店舗の鍵ということで一般家庭と比べても使用頻度が高く、壊れやすいのでいっそのこと交換してしまった方がいい。またいつ壊れるかわからないからだ。

最初についていた鍵とメーカーは異なるものを取り付けしたが、操作方法などは変わらない。

トイレの鍵は実にたくさんの種類のものがある。
鍵屋では基本的にあらゆるタイプのトイレ用の錠前を用意している。

今回は単にツマミが壊れたというトラブルだったが、トイレの鍵で最悪なのが人が閉じ込められてしまうというトラブルだ。
店舗のトイレでも人が閉じ込められてしまうことがよくある。もし中で人が具合が悪くなったりしても大変である。
毎日の掃除の時などにスタッフが点検して、早めに異常に気がつくようにしたいものである。

台風

夏になって、全国各地で天気が不安定になることが多くなった。
つい先日も台風があり、一部の地域では大きな被害が出た。

台風や大雨があると鍵屋に故障の相談が相次いで入ってくることがある。

今回もデジタルロックがまったく動かなくなってしまったという相談があった。
暗証番号式の鍵ということだったので実際に現場へ行って確かめてみると、デジタルロックは主錠の下についている補助錠として使用されているものだった。
触ってみるとなにも反応しなくなっていた。

これは雨で壊れてしまったことが考えられる。
メーカーによってこのように雨に濡れてあっさり壊れてしまうものもある。精度の高いものを選ばなくてはならない。

業界の中でも精度が高く壊れにくいといわれているのがインターロックという電子錠である。タッチパネル式で雨にも強い。
以前の鍵も携帯電話を鍵として使用できるものだったので、新しい鍵も同じく携帯で開けられるものとした。

インターロックは携帯だけではなく、カードなどを鍵として使用することができる。それらを持ち歩くのを忘れていても暗証番号を入力すれば開けられる。
使いやすい電子錠として人気の製品である。
お年寄りや小さい子供のいる家庭でもよく使われている。

自動ドアのタッチセンサー

お店などに行った時、自動ドアをタッチして開けるタイプのものに出会ったことがあると思う。
自動ドアの扉というのは開く時になんらかの信号を受信して、それから開くようになっている。
例えば、人がドアの前に立ったらセンサーが反応してドアが開く、といった具合だ。
それに対してタッチして開けるタイプの自動ドアというのは扉に「押して下さい」と書かれたタッチセンサーがついていて、これを押した時に開放の信号が送られるようになっている。

今回はタッチセンサーがうまく反応しないという相談を受け、修理に行った。

お店の自動ドアだったので早急に修理が必要ということだった。

実際、お店について触ってみるとたしかに反応が悪かった。

開けるときにタッチするセンサーは信号の送信機になる。そして、自動ドアの上に受信機がついていて、ここで信号を受信すると制御装置に信号が送られてモーターが動き、自動ドアが開くという仕組みになっている。

今回のお客様のところで使用されていたものは送信機も受信機も古くなっていたので新しいものに交換することになった。

交換が完了し、動きを確かめてみると正常に作動した。

このように鍵屋では鍵のことだけではなく、扉周りの修理全般に対応している。自動ドアは鍵の交換などを依頼されることも多い。

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